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距離感 Sense of Distance [ひまつぶし]

きょりかん 【距離感】 目標物までどれくらいの距離かを正しく把握する感覚。――『広辞苑』第6版  

冬季オリンピック。

といえばカーリングである。「虹と雪のバラード」のころには思いもよらなかった競技。

で、録画して平均3回くらいは観ているのだけれども、今夜(いま)スウェーデンとカナダの決勝戦がBS-NHKで放送されている。

で、22時46分ごろに実況アナウンサーが、「この距離感はねらいですか?」と言ったところでスイッチが入って、ああ、この(声の)ひと、2、3日前も「距離感はどうでしょう?」とか言ってたな、と思い出し、これは書かねばならん、と緊張感にとらえられたのでした。

と、考えを練っているうちに、23時21分ごろ、同アナウンサーは「・・・・・・ガードを置きました。この距離感、いいですね。」と言った。

あのねー。広辞苑の定義には奇妙に合っているけど、ちがうやろ。

この感じはなんなのだろー。「距離」とか「緊張」とはっきり言わずに「距離感」とか「緊張感」と言うのは、スケジュール感とかスピード感とかと同じで、第一にdisclaimer のような、つまり正確さや事実を保証せずに責任回避するような、第二に主体と客体が奇妙に混じりあったナレアイの連帯を指向・志向・嗜好・思考・施行・試行するような一連の流れのなかにある表現なのかしら。

・・・・・・いまの機器は便利で、番組情報を見てみたら、NHKのアナウンサーじゃなくてTBSのひとだった。あー、あのTBSスポーツ絶叫中継のひとりか、と思った。でもNHKも少なくとも絶叫(といっても、小声・裏声の絶叫で、大声にはしない――それによって「共感」を誘う)風に流れているし、解説者も「有効的」とか、ヘンな日本語を使うけど。政財界のみならず放送界もアバウトな日本語を推し進めていくと、いったいどうなるのだめ。(実況に集中すべく、さよおなら~)


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