マグリットの『不許複製』の(複製の)中のポーの『ピム』の複製の複製 A Reproduction of the Reproduction of Poe's _Pym_ in a Reproduction of Magritte's _La Reproduction interdite [Not to Be Reproduced]_(1937) [ひまつぶし]
前の記事の余白に。マグリットの絵を探していたら、オークションのページにぶつかって、そこの絵は拡大もできたので眺めてみたら、なんか違う。――
image via icollector.com <http://www.icollector.com/Magritte-La-Reproduction-Interdite_i9980958>
違うぞ! 写真撮影でしょうから、油絵の具の盛られたところに光が当たって汚く見えるのはわかりますけど、粗い筆遣いがいやはやなんとも。
Magritte - La Reproduction Interdite
SOLD
Winning Bid Undisclosed+ premiums, taxes, fees & shipping
2010年10月に売れています。"Start Price:25.00 USD Estimated At:2,300.00 - 2,700.00 USD" 開始価格が25ドルは安いけど、推定買い取り価格が2500ドル前後というと・・・・・・高くないかw
Item description として――
Signed by an authorized in house artist, this handpainted oil on 20 x 24" canvas Was Originally created in 1937 La Reproduction Interdite translated in english "Not to be Reproduced," is a remarkable oil painting with exceptional use of color, and detail. Comes with COA.
英語がわかりにくいですが、in-house と読むのでしょうね。in-house というのは組織内の、とか社内の(つまり外注じゃなくて)とかいう意味だと思いますけど、よくわかりません。そのインハウスの画家の署名があるということですけど、絵の内部にはないみたい。ともあれ20インチx24インチ(というと原作よりでかい)の手描きの油絵です。(COA は Certificate of Authenticity かな、英和辞典にないけど)。なんにしても、これは模写みたいな複製です。いや、複製じゃなくて模写ですかね。いや、模写の複製ですか。いや、模写ならもっとちゃんとしろよ、ということだけど。さらにその複製がWebに。さらにその複製がここに。
ポーの名もピムの名も読めません(たぶん)。
模写した画家は、GORDON PYM といちおう筆で書こうとしてでもあきらめて黒く塗ったのかしら。それとも読めなかったのかしら。
ご訪問nice!ありがとうございます。
ルネ・マグリッドさんの絵、見たことあります。
何だかぼんやりとした不安にかられるような、不思議な絵ですね。
by きょん (2011-02-20 17:40)
きょん さま、どうもありがとうございます。現実のモノを描く(写実)能力は高くて、だからこそ非現実が現実感をもつということで、そうなるとリアリズムとはなんなんだ、いや、それ以上に現実とは何なんだ、ということで、不安になるのかと。
by morichanの父 (2011-02-20 18:19)