三月の風が吹いている There Is a March Wind Blowing [Daddy-Long-Legs]
『あしながおじさん』の2年生の3月5日の手紙の冒頭。「3月の風が吹いていて、空いっぱいに、重たく、黒い雲が動いています。松の並木のカラスたちが騒いでいます。それはうっとり酔わせるような、うきうき快活にさせるような、呼んでいるようなざわめき。本を閉じ、丘を駆けって風と競争をしたくなります。」 というふうにジュディーは書いています。
There is a March wind blowing, and the sky is filled with heavy, black moving clouds. The crows in the pine trees are making such a clamor! It's an intoxicating, exhilarating, calling noise. You want to close your books and be off over the hills to race with the wind. (Penguin Classics, 61; Century, )
3月の風が吹く・・・・・・、という文章自体、とりたてて特殊なものとは思えないかもしれません。しかし――
これは、『あしながおじさん』のテクストの数ページ前(ペンギン版だと58ページですから、3ページ前)に引用されていた、女性画家マリ・バシュキルツェフの日記〔先の記事「マリ・バシュキルツェフの日記 Marie Bashkirtseff's Journal」参照〕の1884年3月24日の一節です。前の引用は、1877年1月23日の日記からのもので、マリはまだ10代でした。1884年というのはバシュキルツェフが亡くなる年です。
"There is a March wind blowing, and the sky is" まで同じです。おちゃめな引用と言えるものなのでしょうか。それともひそかなテクストの響きあいがあるのでしょうか。
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by aosima0714 (2009-08-18 10:31)
aosima0714さままいどありがとうございます。
by morichanの父 (2009-08-23 12:04)