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おじさんの齢 Daddy's Age [Daddy-Long-Legs]

『あしながおじさん』のジュディーとおじさんの年齢の開きに、たとえば画家マリ・バシュキルツェフとジュール・バスチアン=ルパージュ Jules Batien-Lepage, 1848-1884 の、あるいはオフィーリアとハムレットの歳の差がダブっているものかどうか怪しんでいる今日この頃です。

  が、とりあえず、あしながおじさんの年齢について――

(1)  2年生1月はじめの土曜日の手紙(マリ・バシュキルツェフに触れている手紙です)で、大学にまたジャーヴィス・ペンドルトンがやってきて、ロックウィローの話をし、ウッドチャックの巣穴に触れるところで、年代が推定できる記述がひとつ出てきます。――

He wanted to know if there was still a woodchuck's hole under the pile of rocks in the night pasture―and there is!  Amasai caught it a big, fat, gray one there this summer, the twenty-fifth great-grandson of the one Master Jervie caught when he was a little boy.  [Penguin Classics, p. 57]

   ジャーちゃんがロック・ウィローで養生したのは、11歳ぐらいだったと前に書かれていました(1年生7月12日付にはじまる長い手紙(ジャーヴィスが読んでいた本に書かれたコトバ「この本が迷子になっていたら・・・・・・」が言及されている手紙―― "He spent the summer here once after he had been ill, when he was about eleven years old; and he left 'On the Trail' behind" [Penguin Classics, p. 49])

  woodchuck (=groundhog) が年に1回しか産まないのかどうか、ちゃんと調べないといけないのですが、とりあえず小学生算術的には、1年に1代増えて、25年が経っている、という計算を想定しているのではないかと思われます。そうすると、35~36歳ですか(謎)。

(2)  4年生の10月3日の手紙で、ジャーヴィス・ペンドルトンについておじさん(=ジャーヴィスなわけですけど)に語り、年齢差についても触れています。――

I wish I could make you understand what he is like and how entirely companionable we are.  We think the same about everything―I am afraid I have a tendency to make over my ideas to match his!  But he is almost always right; he ought to be, you know, for he has fourteen years' start of me.  (p. 126: emphasis added)

  「私より14年も先に生まれたんですもの」

 

    以上の二つを方程式として(?) 解かねばならんのですが、解けないので数日旅に出て考えてきます。ばらさ。

PS. 

(3)  わたしがおじさんになったらあなたもおばさんよ~♪

  関数問題もあるのでした。


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さえとあすみ

解けたら教えてくださいね~^^
by さえとあすみ (2009-08-28 20:15) 

morichanの父

peco さん、ナイスありがとうございます。お元気で。
by morichanの父 (2009-08-29 13:05) 

morichanの父

さえとあすみさま
コメント&ナイスありがとうございます。はい、解けたら教えにうかがいます。
by morichanの父 (2009-08-29 13:06) 

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