ポチ (その1)――英文世界名作全集B-23 Pochi (1): "Masterpieces for Young People" Series, Hyoronsha, B-23 [ひまつぶし]
評論社から出ていた「英文世界名作全集」シリーズのB-23 『雁・ポチ』も、アマゾンの中古書で出ていました。『あしながおじさん』などが1万円台で売っているのに対して、これは文字どおり桁違いの値が付いています。――
74ページで11万円というのはゴウキでハンパない値段の付け方だと思いますが、929 という端数が怪しげに半端です。1984年(昭和59年)というのは初版の年ではないですね。・・・・・・というのはさておき、二葉亭四迷と書いてあって、ああ『平凡』か、とわかりました(「雁」=森鷗外はすぐに連想したのですけれど)。。
平凡(青空文庫) <http://www.aozora.gr.jp/cards/000006/files/3310_8291.html>
自分は知らなかったのですが、ウィキペディアを見ると、教科書でも有名な、とか書いてあって、なるほど、「ポチ」という題で、中学校1年生の現代国語の教科書に載っていた時期があったようです(光村図書――1年生の教科書『中等新国語』昭和34年――とか)。それから、自分のパソコンでは聞けませんが、朗読の「ポチ」もWEB上に見つかります。――
声の図書館 作品紹介 ポチ 二葉亭四迷 北林きっこ <http://koetosho.com/reading/mobile/view060000.do?b=000002>
「捨て犬に対する、子供の純粋な愛情を描いた完全な言文一致の作品。思わず微笑まされ、心を暖かくされる小篇。」と書かれているので、ポチが殺されてしまう前の部分が我が国の教科書や子供向け文学全集類に採られてきたようです。後者については、たとえば小学館の「少年少女世界の名作文学」の第48巻(1967年)の「日本編4」には「ポチの話」という題で載っています。――
小学館 少年少女世界の名作文学 (全50巻) 収録作品一覧 <http://nazede.gozaru.jp/meisakubungaku.html>
あっさりつづく
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参考urls:
二葉亭四迷論 目次 <http://www2.odn.ne.jp/~cat45780/> 〔(C) Mikio Akamine〕
二葉亭四迷 平凡(青空文庫)<http://www.aozora.gr.jp/cards/000006/files/3310_8291.html>
「二葉亭四迷」, Wikipedia <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E8%91%89%E4%BA%AD%E5%9B%9B%E8%BF%B7>
"Futabatei Shimei," Wikipedia <http://en.wikipedia.org/wiki/Futabatei_Shimei>
An Adopted Husband [Sono Omokage] <http://www.archive.org/details/anadoptedhusban01futagoog>
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