イタコのセイラ Sarah Whitman as Spirit Medium [作家の肖像]
セイラ・ホイットマン Sarah Helen Power Whitman (1803-78) は、ポー Edgar Allan Poe (1809-49) の生涯をいろどる女性のひとりで、ポーより少し年長の女性詩人でした。ポーは死の前年の1848年にプロヴィデンスのスワン=ポイント墓地でホイットマンに求婚し、婚約を交わすまでになります。しかし1848年12月23日、ポーの飲酒に不安を感じたホイットマンが婚約を解消し、ロマンスは終焉します。ポーの姿を二度と見ることはなかったけれど、ホイットマンはポーの死後もポーに誠意を示して、『エドガー・ポーと批評家たち Edgar Allan Poe and His Critics』(1860)でポーの天才を擁護し、ポーの人と芸術に対する高い評価を訴えました(これは悪名高いグリズウォルドらによるポーの人格攻撃とは対照的なものでした)。
そのセイラ・ホイットマンは、霊媒となって、死んだポーとの霊的交信を試みたとされています。
モーリちゃんの父の秘密のコレクションから一枚――そしてたぶん話はつづくきます――
Sarah Whitman, Spirit Medium 〔クリックで拡大〕
ヒロさま、ご訪問とnice ありがとうございます。
by morichanの父 (2010-08-31 15:19)