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イタコのイタローホイ Itaro of Itako, Hoy 潮来の伊太郎補遺 [歌・詩 ]

(1)  「潮来笠」と呼ばれる菅笠(スゲガサ) があったわけでも、ある(歌唱ヒット後も)わけでも、ないようですが、水郷潮来地方の菅笠として、「あやめ笠」の名で継承されているものがあります。――

・「あやめ笠[発見!!いばらき] <http://www.pref.ibaraki.jp/discover/craft/east/01.html>――

元来は潮来の水郷地帯の農作業には欠かせない日除け、雨よけのすげ笠であった。現在は、幸せを招く郷土の民芸品として作られている。

かつては農作業の必需品

あやめ笠利根川下流のデルタ地帯・潮来地方は、水郷地帯としても知られる早場米の生産地である。い草で編んだすげ笠は、水郷地帯での農作業には欠かせない装身具で、日除け、雨よけ、さらには悪事災難を避け身を守る笠として使用されてきた。現在は帽子の普及で笠をかぶる人はいなくなったが、幸せを招く民芸品として作られている。

「潮来笠」で一躍有名に

潮来(いたこ)の笠は、昭和30年代に歌手の橋幸夫が歌った「潮来笠」で一躍有名になった。「あやめ笠」の名は、あやめが潮来の野の花であり、笠の形もあやめに似ていることに由来する。100万株ともいわれるあやめが咲き競う風景は、「潮来出島(いたこでじま)の真菰(まこも)の中に、あやめ咲くとはしおらしや」と約300年前の民謡にも歌われている。「あやめ笠」の復活は、すげ笠姿の農民があやめの野に溶け込む風景を思い起こさせてくれる。い草を切断し、手作業で一つの束にする。中心に芯を入れ、「ぼっち」という突起を作る。い草を編み込み、竹ひごを入れながら「ふち編み」をする。

製造工程

  • 裁断→
  • ぼっち作り→
  • 編み込み→
  • ふち編み→
  • 仕上げ」 〔茶色部分コピペしそびれてました―22:20記〕

 

・「あやめ笠:茨城県潮来市 水郷潮来観光ガイド」<http://www.city.itako.lg.jp/kanko/tokusanhin/tokusan01/index.html>――

 水郷情緒豊かなサッパ舟を操る娘船頭の風情というと、紺ガスリと菅笠(あやめ笠)に象徴されています。い草を編んだあやめ笠は、早場米地帯として知られる当水郷地方では、古くから農作業には欠かせない必需品で、日よけや雨よけの農具として、更には悪事災難を避け常に身をまもる笠としてこの水郷地方では大切にされてきました。
   以前は、婚礼の際に花嫁を迎えるときに花嫁の頭にこのあやめ笠をかぶせて災難をよけ、生涯夫婦仲良く幸せにとの願いを込めた行事もあります。
  しかし、近年になって帽子等が急速に普及したことに伴い、あやめ笠の需要も極端に少なくなり、あやめ笠を編む人も少なくなってきていました。
  このような中、この伝統ある民具である『あやめ笠』を後世に伝承をして行くために、潮来市シルバー人材センターのメンバーが中心となり、このあやめ笠を伝承していくための組織を構成し、毎年行われている『あやめまつり大会』においてあやめ笠の物産販売を行っており、平成8年にはこのような活動が評価され「茨城県郷土工芸品」の指定も受けております。 」

(2) 映画(1) 橋幸夫が主題歌を歌いながらも端役で出る映画『潮来笠』の封切りは1961年大映 <http://movie.goo.ne.jp/movies/p20107/story.html>。いっぽう東映では、1961年に『あやめ笠――喧嘩街道』 <http://movie.goo.ne.jp/movies/p23052/comment.html>、1962年に続篇『男度胸のあやめ笠』 <http://movie.goo.ne.jp/movies/p20741/comment.html>が出ています。東映対大映映画という菅笠抗争があったのかしら。

(3)  潮来に建っている伊太郎像は菅笠をかぶった伊太郎が描かれています。モーリちゃんの父に浮かんだ笠のイメジも最初は男(渡り鳥)のものでしかありませんでした。
itakogasa-HashiYukio-utakara.jpg
「菅笠」というと、現菅総理がむかしお遍路さんになったときに被ったようなものも含まれます――たとえば、「菅笠・ひのき笠・網代笠・巡拝帽子」<http://www.eitikai.co.jp/sugekasa-boushi.htm>――。

(4)  ドラマと映画 (2)  伊藤左千夫の小説『野菊の墓』のドラマ・映画化――
1955年 映画『野菊の如き君なりき』 監督:木下惠介、出演:田中晋二、有田紀子、杉村春子、田村高廣、笠智衆
1959年 ドラマ『野菊の墓』 出演:中村萬之助、夏川静江、津村悠子、神山繁
1961年 ドラマ『野菊の如き君なりき』 出演:久保賢、宮裕子
このころ水郷ブームみたいのがあったのかしら。――花村菊枝の歌謡「潮来花嫁さん」 <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BD%AE%E6%9D%A5%E8%8A%B1%E5%AB%81%E3%81%95%E3%82%93> は1960年4月でした。

  個人的には、大学1年生の初夏に、友だちに誘われて、野郎だけで水郷に舟を浮かべて遊んだのが懐かしい思い出です。女船頭さんだったかどうかも覚えていませんが、待合の鄙(ひな)びた感じと、舟が特に狭い水路を進んでいくときの両岸から張り出した植物の緑の様子はおぼろげに思い起こされます。

  それ以前・・・・・・高校の英語の先生に、『野菊の墓』を読んで泣くようでなければ文学は語れないみたいなことを言われたような言われないような・・・・・・それで、中学生のときに友人から借りたまま読まずにいた本を読んで、無理に高校時代に泣いたような気もしますが、結局無理しなくても泣いたのかもしれません。若いころは屈折していました。

 


水郷潮来 嫁入り舟

  花嫁があやめ笠を被っているというのではないのですか。『野菊の墓』の記憶は文章でも映像でも(山口百恵でも松田聖子でも)記憶はなく。


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