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文中びっくりマーク Exclamation Points in a Sentence [Little Women]

通称びっくりマークこと感嘆符は、ふつうは文の終わりにくるような気がする。というか、感嘆符がつくとそこまででセンテンスとしてしまう。それはたぶん(スペイン語とかひっくり返ったりしているのでわけわからんけれど)クエスチョンマーク(?)やエクスクラメーションマーク(!)の下のところにドット(ピリオド)(.)があるせいではないだろうか。

  むかし大学1年生の英語の専門の授業のときに、「Q: ? のあとにピリオドを付けないのはなぜですか?」と質問した友人がいて、問われた先生は答えにキュウしておったのだけれど・・・・・・その後、個人的に知恵はついていません。けれど、ラテン語系の言語で文中や文頭に感嘆符や疑問符が来るものがあるわけで、そうなると、それがひっくりかえっていようがいまいが、通常の(つまり日本語の句点的な)ピリオドを兼ねているとは思われない。あの点はなんなんだ!?w

  『若草物語』第15章「電報 A Telegram」に、つぎのような一節があります(はじめ最初の1センテンスだけと思いましたけど、段落の終わりにもセンテンス中のびっくりマークがあるので、段落まるごと引用します)。南北戦争に従軍している父親が病気だという電報が来て皆動揺しているところです――

How still the room was as they listened breathlessly! how strangely the day darkened outside! and how suddenly the whole world seemed to change, as the girls gathered about their mother, feeling as if all the happiness and support of their lives was about to be taken from them.  Mrs. March was herself again directly; read the message over, and stretched out her arms to her daughters, saying, in a tone they never forgot, "I shall go at once, but it may be too late; oh, children, children! help me to bear it!"  (Norton Critical Edition 130) 〔太字・赤字強調付加〕

  同様の例はいくどとなく目にしてきたという適当な記憶はあるのですが、メモっておくことによって、そしてメモを積み上げていくことによってなんかおもろいことが言えるかなあ、と妄想する秋の夜なのでした。(長年古いテクストとかも含めて読んできた身としては、句読法とかで英米の違いとして言われること以外にもわけわからんことがママあったような気もします。いろんな本に疑問符も含めた書き込みがあるはずなのだけれど、これから死ぬまでにこれまで読んだ本に全部目を通すことなどありそうもないし・・・・・・いや、自分は本を売らない主義だったので、目を皿のようにしてさらっと目を通すならば、意外と感嘆、いや簡単なことかも・・・・・・あー! 若いころに読んで、庄司薫の『白鳥の歌なんか聞こえない』だったかで、余白に書き込みをするコトバに感化されて、「バカ」とか「アホ!」とか「e」とか「NB」とか「q」とかたくさん書き込んだ本をふたたび開く老後の日々が夢のようです。)

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Little Women アメリカ初版 Boston: Roberts Brothers, 1868  Read-Online

 

 

 


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