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マイ・ハックルベリー・フレンド―ムーン・リヴァー Moon River or My Huckleberry Friend [歌・詩 ]

たまたまトルーマン・カポーティー (Truman Capote, 1924-84)の『ティファニーで朝食を』 (Breakfast at Tiffany's, 1958; 映画 1961) を読みながらマーク・トウェインの『ハックルベリー・フィンの冒険』の挿し絵を眺めていたせいで、モーリちゃんの父の好きなオードリー・ヘップバーンの歌声が耳鳴りのように響いてきた正月でした。

BreakfastatTiffany's_poster.jpg

  ブログ『カリフォルニア時間』に載せた写真画像が、so-net photo の閉鎖によって悲惨な状態に陥っているのは1年前から気づいていましたが、いっぽうYou-Tube を中心にブログにリンクした動画もどんどん見られなくなっています(こっちは著作権がらみだからしょうがないところもあるのだけれど)。

  尊敬するセシリアさんが Tube だけじゃなくて MP3 をけっこう掲載するようになられたような気がする(といっても何年も前からかも)し、罪業滅消どころじゃないのもわかっていますけど、ためしにこそりとMP3を貼ってみたいと思いました。――

Hepburn,Audrey_atBreakfastatTiffany's.jpg"Moon River"
                                            w.  Johnny Mercer
                                            m.  Henry Mencini 

Moon River, wider than a mile,
I'm crossing you in style some day.
Oh, dream maker, you heart breaker,
Wherever you're going I'm going your way.

Two drifters off to see the world.
There's such a lot of world to see.
We're after the same rainbow's end―
Waiting round the bend,
My huckleberry friend,
Moon River, and me.

    改行、句読点など適当です。個人的には中学校のころに毎月レコードと一緒に配刊されるなんたらいう音楽雑誌で最初に英語の歌詞を見て、そのあとこの曲をテーマソングとしていたアンディー・ウィリアムズのミニアルバムみたいなレコード(18cmだけどLong-Playing なやつ)を買い、・・・・・・オードリーの映画や古いハリウッド映画を女友達と一緒にたくさんみたのは大学生になってからかなあ。彼女はジャズ・ヴォーカリストになりましたが。

Hepburn,Audrey_atBreakfastatTiffany's(1961).JPG

  "Moon River" は映画のためにつくられたオリジナル曲で、ホリー・ゴーブライトリー (Holly Gobrightly) まちがえてましたw ホリー・ゴーライトリー (Holly Golightly)〔2011.1.11記〕 役のヘップバーンに歌わせる歌詞の原案としては出だしのところ "I'm Holly, like I want to be / like Holly on a tree back home ..." (わたしはホリー、自分の好きなままの/故郷で木登りしていたホリーのままに) 〔よくわかりません。森の木の上の家で暮らす生活はカポーティの第二作『草の竪琴』 (The Grass Harp, 1951) に出てきます。あと『アラバマ物語』 (To Kill a Mockingbird, 1960) を書いたハーパー・リー (Harper Lee, 1926 - ) はカポーティの幼なじみで、主人公の女の子は木に登るのだけれど、自伝的なところがあって、アラバマ州モンローヴィルでのカポーティも投影されているみたいなことを読んだか聞いたかしたことがあります・・・・・・あー、登場人物のDill ですね、ウィキペディアに書いてありました。〕

  「私」は Moon River にむかって呼びかけていて、最後に「私のハックルベリー・フレンド」と呼ばれるのも川です。

  作詞のジョニー・マーサー (1909-76) はジョージア州の出身です。英語のウィキペディアの "Moon River" は、"my huckleberry friend" というのはマーク・トウェインのハックルベリー・フィンとは無関係で、もともとは "Blue River" というタイトルであったのが同名の曲があるのでタイトルを変更して歌詞から「青」のイメジャリーも落としたけれど "huckcleberry" は音の響きというか語感が気に入って残ったとかなんとか論理がよくわからない(ひとのことは言えませんが)薀蓄を傾けています。

  ミシシッピ川はカポーティーの生まれたニューオーリーンズを流れているけれど、ジョージアもアラバマも流れてはいません。でも幅1マイルの大河としてイメジされるのはミシシッピ以外にないでしょうし、南部つながりでハックを連想するほうが自然というものです(四苦八苦)。

  いちおうコトバ的には、"someone's huckleberry" = "someone's sweetheart, friend, or partner" という意味があります(OED)。歌詞のなかでは気持ち的にはやっぱり「幼なじみ」「まぶだち」という感じかしら。

  いちおうYT も貼っておいてみますw。

 

 

 


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