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タックルベリー Tackle Berry [φ(..)メモメモ]

今日なぜか、なぜかほんとは休みの日だったのに、なぜか大学を見て回るツアーに参加して、朝の9時過ぎからなぜか桜上水近くの日大文理学部に、そして、昼になぜかマイクロバスに乗って午後は日吉の慶應義塾を訪問しました。で、訪問記を書く気はとりあえず毛ほどもないのですけれど、午後1時過ぎに綱島街道を走っているときに、右手に「つりばり」「中古タックル」・・・・・・「タックルベリー」の看板がなぜか見えて、なんじゃそりゃ、と思ったのでした。木月3丁目あたり。

  ®Tackle Berry と看板には書いてあるように見えたのでしたが、帰宅後調べたら、@Tackle Berry みたい。なんじゃそりゃw。

  タックルベリーはウィキペディアにも載っていて、神奈川県藤沢市に本社を置く、全国展開の釣具リサイクルのチェーン店なのだそうです <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%BC>。「中古タックル」の「タックル」は、とりあえず『広辞苑』ではまだ拾っていない、ということは日本語のカタカナ言葉としてはあんまり認知されていないだろう意味で、ここでは「釣り道具」の意味です。

  でも動詞の tackle のほうから名詞で意味が生じた、ラグビーなどの「タックル」が、少なくとも日本語では有名ですし、英語の tackle は、道具全般を意味する言葉としてあったみたい。だから、馬具のことも tackle と呼ぶし、弓矢のことも tackle と呼ぶ。あと海事関係で、とくにロープに関わるもの、ロープと滑車の組み合わせみたいなの(いわゆる「索具」)を意味するようになったみたいで、そこから、いろんな意味で「取り組む」ことを意味する動詞にもなったみたい。

  で、ウィキペディアには書いてないけれど、明らかにマーク・トウェインのハックルベリーのもじりですよね。英語は "Tackel Berry" なのに、日本語は「タックル・ベリー」というふうに中黒を入れないで「タックルベリー」とするところもわざとらしいw(かもしれない)。

  で、「ムーン・リバー Moon River」の "my Huckleberry friend" というフレーズが自然と浮かぶわけですが(あー、それはこのごろカポーティーの『ティファニーで朝食を』を読み直しているからでもあります)、タックルベリーは "Berry Girls" というお友だちを展開しているようです。ウィキペディアは2010年までカバーしていないみたいなので、とりあえず、今年のバナーとメンバーページを――

BerryGirls2010.jpg
image via 「ベリーガールズのハートベリー日記ブログ」 <http://www.tackleberry.co.jp/girls2010/index.cgi?pid=0>

  しかし・・・・・・こうして「タックル」はどこかへ飛んで、もっぱら「ベリー」が前面に出るのは、皮肉と言うべきか。ことばってやつは。

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「タックルベリー - Wikipedia」 <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%BC>

「タックルベリー 中古釣具専門店」HP <http://www.tackleberry.co.jp/index.html>

「ベリーガールズのハートベリー日記ブログ」 <http://www.tackleberry.co.jp/girls2010/index.cgi?pid=0>

山岡吹雪★ふぶきちの【ふぶログ】 ――リニューアルした例のあれです。」 <http://ameblo.jp/monster77/> 〔2010ベリーガールズのひとり山岡吹雪ちのブログ(ブログジャンル:へべれけ/釣り)〕


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スズ、ブリキ、トタン、シロメ Tin, Tinplate, Galvanized Sheet Iron, Pewter [φ(..)メモメモ]

「ブリキの兵隊」と書いたのを「錫の兵隊」と書いて、あー、そーいえば、「鉛の兵隊とてちてた」というのもあったなー、と不意に金属に関心が沸いたので、私的にメモっておきたいと思います。

 スズキ、ブリ、ボタンエビ、シロミ、というと寿司のネタ(タネ)みたいですけど、ハードにちがいます。

スズは炭素族の金属元素で元素記号 Sn、原子番号50、原子量 118.7。英語は tin。錆(サビ)を生じず、常温では光沢を失なわない(強く熱すれば酸化されるけど)。との合金ははんだ。銅との合金が青銅

ブリキはスズをメッキ(鍍金)した薄い鉄の板。もとはオランダ語の blik。「錻力」などと当て字(『厚生新編』〔19世紀前半に邦訳された原書はフランス語の『家事百科辞典』の蘭訳本〕)。

トタンは亜鉛でメッキ(鍍金)した薄い鉄板。ペルシア語起源でポルトガル語から転訛(『日葡辞書』で「タウタン」)。

シロメというのは漢字だと「白鑞(ビャクロウ・ハクロウとも読む)」「白目」。「白鑞」はスズ、またはスズと鉛の合金を言う(と辞書にはあります)。「シロメ」自体は、①銅と亜鉛の合金で、鉄、アンチモン、砒素などを含む、②アンチモンを主成分とした砒素を含む鉱物名で、合金の中に混ぜて用いられる、③スズを主成分とする、鉛との合金で、鉄、亜鉛、アンチモンなどを少量含んでいる。で、英語のpewter というのは昔の文学作品とか読んでいるとときどき出てくるのですけれど、もともとは鉛とスズの合金だった(③)ものが、18世紀にイギリスで、主成分スズに加えていた鉛に変えてアンチモンとなり、その後スズ+アンチモンが主流になったようです。

  スズでよくわからんのは、もともとは銀と鉛の合金をラテン語で Stannum [→Sn] と呼んでいたものが4世紀に元素名となったことです。まーアンチモン〔ドイツ語で Antimon、 英語だと antimony: 原子番号はスズの次の51、原子量121.75。別名の stibium [L<Gk<Egypt] → Sb〕だって錬金術師たちからは怪しい扱いをされていたのかもしれませんけれど・・・・・・。

  とりあえず、錬金術における金属の、惑星と対応する構成は、鉛 (lead)=土星 (Saturn)、錫 (tin)=木星 (Jupiter)、水銀 (mercury) [quicksilver]=水星 (Mercury)、鉄 (iron)=火星 (Mars)、銅 (copper)=金星 (Venus)、銀 (silver)=月 (Moon)、金 (gold)=太陽 (Sun) なのでした。

  あー、ふと思い出しましたけど、真鍮というのも有名ですね。真鍮は英語だと brass です。銅が主で亜鉛を入れた合金です。

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「スズ - wikipedia」 <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BA>

「ブリキ - wikipedia」 <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%AD>

「トタン - wikipedia」 <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%BF%E3%83%B3>

「ピューター - wikipedia」 <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC>

「アンチモン - wikipedia」 <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A2%E3%83%B3>

「黄銅 〔真鍮〕 - wikipedia」 <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E9%8D%AE>


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